雑に記す。

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『白昼夢の青写真 CASE-_ 誰が為のIHATOV』感想

お久しぶりです。

 

先日、白昼夢の青写真の続編にあたる朗読劇である、

『白昼夢の青写真 CASE-_ 誰が為のIHATOV』

を観てきたので、簡単にですがその感想を。


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白昼夢の青写真自体がとても好きで、本編自体の感想を過去にブログで書いてます

(https://souraikarina5g.hatenablog.com/entry/2021/05/23/114023 )

 

以下演目の内容にも触れていきますのでネタバレにご注意を。

 

■ノベルゲームと朗読会の親和性

 

いままでの自分は朗読劇を、 アニメ等のライブでの幕間ぐらいでしかみたことがなかったので、朗読劇に対してはぶっちゃけるとそこまで惹かれた経験がなかったのですが、 今回の白昼夢の朗読劇では退屈することがなく、終始楽しめました。

 

というのも、ノベルゲームという媒体が朗読劇という表現方法とマッチしてるからなんだろうなぁと。

考えてみれば、もともとノベルゲームも、スライドでイラストをうつしながら、その場面場面にあわせて声や音楽が挿入るわけだから、朗読劇と表現方法自体は近しいわけで。

 

なので、ノベルゲームのリアルイベントというとどういう感じなのだろうかと参加する前はイメージがわかなかったんですが、いってみると、とてもすんなり作品に没入できたと思います。 

 

終演後の挨拶でも声優さんがおっしゃられてましたし、公演で配られたラプラシアン通信のネタバレシールの内側にも記載されていましたが、ノベルゲームでの収録の場合は1人で声をふきこんでやるようなので、声のかけあいで生まれる間というのは、まさに朗読劇でやるからこそでできたことだとおもうので、ノベルゲームとの差異としてのそれも存分に味わえました。だからこそ、より没入しやすかったんだとおもいます。

 

■「人は大切なもののためならどこまで残酷になれるのか」

 

今作の主題の1つだったと思いました。

 

本編での遊馬の外科的行いの是非について、いろいろな声をみかけたし、自分も思うところがあるんですが、そういう遊馬には遊馬の正義があったんだということを、 海斗自身が身をもってその立場となって体験してしまうというのは、ショッキングでありながら、挑戦的なテーマだなと感じました。

 

それを実行するに至る過程の描き方がよかったなと。

 

まず、私たちにほとんど説明のないまま、本来世凪がいるべきであろうところに凛がいて、しんだはずの人物が生きており、 知っているはず白昼夢のCase0の世界とはズレたものをみせられているのに、作中の人物はそれに気づいてない気持ち悪さをまず体感させられて。

 

そして、海斗が気付いたあとの、本来の世凪の居場所をどんどんが上書きしていく様子とその演出方法が鬼気迫るものであり、海斗があそこまでしなければいけないほど、出雲から示された、かつて遊馬がやったことと同じような残酷な実力行使にでなきゃいけないほどのことだ、と思わされる。

 

これは、やはり生の演技の迫力も相まったものなのだなと。

そして、朗読劇あとがきに書かれていた目論見どおり『張り詰めた沈黙が会場を満た』していました。

 

結局、 海斗のこの行動がキッカケで、首謀者は凛としてではなく自分自身として死にたい・ 生きたいとなり、そこで生まれた自我がキッカケで、世凪がこの首謀者がハッキングしていた世界を閉じることができるようになったわけだけども。

 

首謀者としてもその後の海斗との対話で、海斗の行いについては感謝していたわけだが、海斗がそれを許さなくていいというのもそうだと思うし、この行いをどういうように受け止めればいいかも見る人次第なのだろうなぁと強く感じるテーマでした。

 

得難い結果を得るために、他者を犠牲にする、というのは遊馬、海斗だけでなく、今回の首謀者もそうだけど、大切なだれかのための行動なのかどうかというのは違う点で、それは大きい違いなのかもなとも思いました。

 

 

■最後に

 

本物の世凪の意識に出会えたときに、本物の凛と海斗の会話もききたかったなーとは思いました。

凛そのものが好きすぎる。

 

今回は夜の部での参加だったんですが、 生だからこそその公演だけの雰囲気とかもあると思うので、昼も参加すればよかったなーと。

 

あと、今回公演だけのチケットにするか、それとも台本つきの特別価格のチケットにするかで迷い、後者の特別価格のものを購入したのですが、これは正解でしたね。

 

生の都合上、ストーリーをもう一度見直したいときに台本が手元にあるのがほんと助かります。 あとは、やっぱりエピローグもついてきたことですね。このエピローグの内容に関しては、特典付き公演を買った人だけの楽しみだと思うので触れないでおこうと思います。

 

これからのラプラシアンさんの活躍を楽しみにしております。

(過去作についても、未来ラジオはプレイし終えたので、次はニュートンでもやってみようかなあと思う日々)。

 

おわり